整形外科と接(整)骨院の違い
▼ 治療機関の違い
まずこれらの大きな違いは国家資格免許の有無です。
「整形外科」は医師免許
「接骨院」「整骨院」は柔道整復師免許
「鍼灸院」は鍼灸師免許
を取得した国家資格者によって開設を認められます。
一方、
「整体院」
「カイロプラクティック」
「気功」
「中国整体」などは
民間資格であるため基準が個々によってバラバラなのですが、その試験に合格すれば民間資格者として、誰でも自由に開業することができます。
民間資格のため保険適用はありません。
また、国家資格者のように十分な医学教育を受けているとは言い難く、短かいところでは数ヶ月、多くても1年か2年の在学期間で、医学的な専門知識も国から保証されていないのが現状です。
当然技術レベルでも個人差が激しく、むち打ち症など専門知識を必要とする施術の場合、危険性を伴うことも想像されます。
まず、最初の受診機関は整形外科でしょう。
それは、骨折の可能性の有無は、レントゲンやMRIの検査を受けることではっきりとわかるからです。
そして、その検査を行うことができるのが、唯一整形外科になるのです。
またMRIなどの検査結果は、交通事故の場合「後遺症診断」の大事な資料にもなります。
しかし、そんな病院がすべての面で優れているのかというと、実はそうでもないのです。
例えば“首が痛い”という場合、レントゲンは首の部分だけ撮影し、首のみの治療を行います。
また、治療は医療機器で行うため、その方の症状に合わせた治療をすることは難しいと思われます。
むち打ち症の多くは、軟部組織(筋肉や靭帯などの組織)の損傷です。
そして、この軟部組織はレントゲンには写りません。
つまり、整形外科でレントゲン検査を行って明らかになることは「骨に異常があるか、ないか」ということで、軟部組織の損傷の確定診断はできないということなのです。
そこで接骨院では、骨や神経に損傷がないことを確認できたむち打ち症の場合、損傷した軟部組織に対し適切な手技を加えることで、安全かつ早期の改善を促します。
事故直後の検査、診断は整形外科を受診し、その後の症状を改善させる施術は、信頼のおける接骨院にお任せするのが最善、最速の選択と思われます。